注文住宅と建売住宅どっちが良いの?家を買う前に知っておくべきその違い

注文住宅と建売住宅どっちが良いの?家を買う前に知っておくべきその違い

建売住宅にこだわりを持つ人はあまりいませんが、注文住宅にこだわりを持つ人はいます。あなたはどうでしょうか?
もしそうだとして、あなたはなぜ注文住宅でないとダメなのでしょうか?

注文住宅にも建売住宅にも良い所と悪い所があります。
その違いを知る前に注文住宅でないとイヤだと決めつけては選択肢が狭まってしまいます。そうならないためにも、まずは建売住宅と注文住宅の違いを知りましょう。

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注文住宅と建売住宅はどこが違う?

「建売住宅は安物のイメージがある」
「間取りが同じなのがイヤだ」
「みんなが注文住宅が良いと言っているから」

このように、注文住宅にこだわる理由は様々です。
でも、注文住宅と建売住宅の違いをはっきり知る前に注文住宅でないとイヤだというのはちょっと違う気がします。
では、注文住宅と建売住宅の違いとは何なのでしょうか?

#1.購入費用

注文住宅は高い、建売住宅は安いというイメージがありますが、大手ハウスメーカーの建売住宅と地方の工務店の注文住宅では金額の違いはほとんどありません。
では何が違うのか?
それは、注文住宅は最後まで料金が確定しない、建売住宅は最初から料金が確定しているという点です。

例えば、Aさんは大手ハウスメーカーの建売住宅が4000万円で売り出される広告を見ました。4000万円はAさんには予算オーバーなので諦めてもっと安い家を探すことにしました。
次に、地元の工務店が坪単価40万円で家が建てれるということを知り、土地を2000万円で購入して、建坪40坪の家を建てることにしました。
この時の家の値段は

2000万円 +(40坪x40万円)=3600万円

計算上は、大手ハウスメーカーの建売住宅よりも安く購入できる計算になります。

Aさんは一見安く家を購入できたと思えますが実は違います。この段階では、まだ家が建っていないので、3600万円はあくまで概算であって、追加工事が入ったら値段が増えることになります。

更に、建売住宅は外構込みの値段になりますが注文住宅は外構は別料金です。その点も考慮すると、実際3600万円で購入できるつもりでいても、建売住宅の4000万円を超える可能性が高くなるのです。

料金に関しては、最後まで料金が分からない注文住宅よりも、確定金額が出ている建売住宅の方が安心して購入できるということになります。

#2.間取り

建売住宅は間取りの自由度が低く、注文住宅は間取りの自由度が高いという違いがあります。

建売住宅の間取りは、あなただけでなく誰にでも住みやすいように設計されています。
そのため、似たような間取りや無難な間取りが多くなります。この間取りは、あなたが今の生活で不便だと思っている点が解消できる間取りになっているとは限りません。
しかし、誰もが住みやすい間取りを研究した結果、できた間取りなので、誰が住んでもそこまで不自由は感じない作りになっていると思います。

注文住宅は、それとは逆にとても自由度の高い間取りが組めます。プロの設計士に頼んで自分たちの生活スタイルに合わせた間取りを作ってもらえるので、確実に建売住宅よりもあなた合った間取りが作れます。

しかし、これには問題点もあります。
私たちは、普段、自分たちの生活に何が必要かをはっきりと分からず生活している場合がほとんどなのです。
その結果、注文住宅で家を建てても、住んでみると不便を感じたりするポイントが出てくる可能性は高いことになります。

#3.家の構造の確認

注文住宅と建売住宅は、家の構造の確認ができるかどうかが違います。

建売住宅は建て終わった物を見て購入することになるので、柱などの内部構造のチェックができません。柱の質や手抜き工事が見抜けないということです。
逆に、注文住宅は、上棟の段階から家が建っていく様子を随所で確認できます。柱の質や工事の工程の不明な点をその場で質問することもできるので安心感があります。

ただ、手抜き工事や柱の質などは素人が見ても分かる物ではないですので、気持ちの問題になってくるとは思います。

#4.家が完成までの手間

注文住宅と建売住宅は、家の完成までにかかるあなたの手間が違います。

建売住宅は完成された物を購入するので何も決めることがありません。
逆に注文住宅は、細かい部分も含めすべてを決めないといけません。最初は楽しくてもこれがかなりの手間なのです。
どうでも良いと思っている個所でも選べと言われると気になってくるものです。仕事が終わって家に帰り、家族会議を開いて間取り、キッチン、風呂、トイレ、壁紙など、ありとあらゆるものを決めていく日々が始まります。

また、建築会社との打ち合わせの時間も、注文住宅の方が建売住宅に比べて圧倒的に多くなります。
打ち合わせが多いということは、休日や夜の時間をそれに費やさないといけないということです。最初は楽しくても回数を重ねると苦痛になってくるかもしれません。
面倒くさいことが嫌いな人には注文住宅は向かないかもしれませんね。

家を購入する理由を考えましょう

注文住宅も建売住宅も良い所と悪い所があります。個人的な意見では、立地、間取り、値段、ハウスメーカーなど、全て納得できるようなら建売住宅の方が手間が無いし、安心して購入できるのではないかと思っています。

意味も無く注文住宅にこだわるのはナンセンスです。
注文住宅を選択する理由は、絶対に希望する地域があり、そこに建売住宅が無い場合や建売住宅では望む間取りが見つからないなど、どうしてもそうしなければいけないという時以外はないと思います。

家が建って住み始めてしまえば建売住宅だろうが注文住宅だろうが特に気になることもないと思います。あなたが本当に望む家は何なのか?それを実現するには建売住宅と注文住宅のどちらなら可能なのか、それを考えて最適な選択をしてください。

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