南道路の土地を見つけた時に確認するべき4つの注意点

南道路の土地を見つけた時に確認するべき4つの注意点

やっと見つけた念願の南道路の土地。これで陽当りが良い家が建てられる。

そう思ってしまいそうですが、まだ浮かれてはいけません。南道路の土地にも条件の良し悪しがあり、条件が悪ければせっかくの南道路も台無しです。

ここでは、住んでみたら気になるかもしれない南道路の土地の注意点を紹介します。

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南道路の土地全てが良いわけではない

好条件に見える南道路の土地を見つけたからといって、まだ安心してはいけませんよ。土地は実際に現地へ行ってみないとわからないこともたくさんあります。

南道路の土地を見つけたたら最低限、次の4点を注意してみてください。

#1.対面に大きな建物はないか?

南道路の土地を探している人のほとんどは、陽当たりを重視している人だと思います。しかし、あなたが見つけた南向きの土地は本当に陽当たりが良いでしょうか?

対面にとても高い建物があったら陽当りも悪くなり、せっかくの南道路の土地も台無しです。例えば南側に大きな学校や病院がありませんか?

太陽は夏場だと南中時で、だいたい75度くらいの角度になります。75度まで傾けば目の前に学校や病院があっても暑い陽射しがガンガン入る明るい部屋になるでしょう。

しかし、冬場はどうでしょうか?
冬の太陽の高さは南中時で35度くらいまで下がります。夏と比べて40度も違うのです。そうすると、距離にもよりますが、前の建物が3階建て以上だったら完全に一階が日陰になってしまう可能性もあります。

本当に陽がほしいのは夏ではなく冬の昼ですよね。これではせっかく南道路の土地でもメリットが全然感じられません。南道路と言えども前の建物の高さには気を使う必要があるということです。

#2.傾斜のある土地

同じような条件で、傾斜のある土地も陽当りが悪くなることがあります。つまり坂道ですね。

南向きに下って行く坂道なら前の建物の高さが低くなるのでメリットになるのですが、南向きに上がる坂道なら注意が必要です。

先に書いた事と同じなのですが、坂により前の建物が実際の高さ以上に高くなるため陽射しをさえぎる可能性が出てきます。

南に向かって高くなる坂道沿いの土地を購入するときは、南側の建物の高低差がどの程度あるかに注意する必要があります。

#3.前の道路の交通量は多いか

南道路の土地で意外と忘れられがちな問題がプライバシーです。

南道路の土地は、居間を南に持ってくることが多いため、道路から居間が丸見えになる可能性が高くなります。

人通りが少ない道路に面しているなら良いのですが、交通量が多い道路だとどうしても人目が気になりますよね。

また、日本の家は、基本的にベランダを南向きにおきます。南道路の土地だと、洗濯物を干したときに道路から丸見えになり、女性だと特に抵抗がある方も多いと思います。

交通量の多い道路に面した土地だと、下手をしたら洗濯物を外で干せない可能性もあるということです。

南道路の土地を購入するときは、プライバシーのこともしっかり考えて検討する必要があります。

4.東西斜め前の家は高くないか

最後に、あまり知られていない注意点です。

先に書いた南側の建物と似た話になるのですが、本当に陽当りを重視するなら斜め前の家の高さにも気を配りましょう。

斜め前の家の高さは気にしない人も多いですが、実は陽当りが本当に欲しい冬になると、この斜め前の家の高さが大きく影響してきます。

家事も終えてゆっくり休憩しようとする午後2時から3時。冬場の太陽はこの時間になるとかなり傾いてきます。その時に南西にある家が陽射しをさえぎってくるのです。

これでは家事が終わって明るい部屋でゆっくりしたいと思う時に部屋が暗くなってしまいます。

南東に高い建物があると、気持ちの良い朝の陽射しがさえぎられることになります。

とは言っても、東西斜め前に家がない場所なんてそうそうありませんよね。でも、回避するための条件はあります。それは南道路の道幅です。

陽射しをさえぎってしまうのは、東西斜め前の家との距離が近すぎるからです。ここに距離が保てれば問題ないのです。

南道路の土地を見つけたら、接面する道路の幅にも気をつけてください。道幅があまりに狭いようだと、日中に陽射しがさえぎられる時間ができることを覚悟しなくてはいけなくなります。

南向きなら何でも良いではダメ

南向きの土地と言うと、不動産屋もすぐに勧めてくるし、それだけで値段も高くなります。
しかし、環境によってはあなたが本当に望む家を建てるだけの条件に満たないことも多くあります。

接面道路の方角、土地の広さ、間口、形、これらは土地を探すうえでとても重要ですが、周辺の建物の環境も同じようにとても重要です。

全ての条件が揃った完璧な土地は絶対に無いので、ある程度の妥協は必要ですが、納得した上で土地を購入するためにも必ず現地に行き、その場に立って確認するべきです。

陽当りを確認したいなら、できれば、朝、昼、夕と現地に行って、影の具合や周辺地域の陽当りも確認してみましょう。

土地を購入してからでは遅いですが、購入する前ならあなたにはまだ選択権があります。後から後悔しないためにも、面倒でも現地へ行ってしっかり確認をしてくださいね。

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