4.5畳の部屋は狭いのか?新築前に知るべきメリットとデメリット

4.5畳の部屋は狭いのか?新築前に知るべきメリットとデメリット

注文住宅の醍醐味と言えば間取りの作成。
どこに何畳の部屋を置くのか考えるのはとても楽しい作業ですよね。

しかし、必ずしも希望の大きさの部屋を配置できるわけではありません。
泣く泣く部屋を小さくすることも多々あります。

その時に出てくるのが4.5畳の部屋です。
「4.5畳って小さくない?」
そんな疑問もありますよね。
部屋として本当に成り立つのでしょうか?
今回は4.5畳の部屋について考えてみます。

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4.5畳のデメリットは何?

デメリットイメージ

4.5畳というと正方形なら一辺約270cmの部屋になります。
この広さ、あなたは狭いと感じますか?充分な広さと感じますか?

270cmもあれば大人が寝転んでもまだ余裕がある大きさです。

「充分じゃないか!」

そう思いますよね。
でも、実は充分ではないのです。
なぜなら、270cmというのは家具を何も置いていない時の大きさだからです。
注文住宅で図面を見ながら間取りを考えていると数字ばかりに目に入ってしまい、こんな当たり前のことも忘れてしまいます。

私が思うに、4.5畳は部屋としては狭いです。
狭いので当然ながらデメリットがあります。
では、どんなデメリットがあるのでしょうか?

#1. 置けるものは一つのみ

例えば、4.5畳を子供部屋として使うならベッドが必要ですよね。
仮にシングルサイズのベッドを置いたとしたら、およそ縦200cm横100cmの大きさの家具を配置することになります。

先にも述べたように、4.5畳は正方形なら270cm四方の大きさです。
ベッドを置くと、その時点でおよそ部屋の半分が占拠されることになるのです。
仮にここから勉強机も置くとなると縦横100cmくらいのスペースが必要です。
ベッドとの共存は難しいでしょう。
つまり配置できる大きな家具は基本的に一つのみということになります。

#2. 家具を置くと有効スペースが少ない

家具を配置すると当然ながら歩けるスペースは狭くなります。
4.5畳は大人なら大股3歩で端まで行ける狭さです。
家具を置くとそこがさらに狭くなるので、歩くスペースがほとんど無い部屋になってしまいます。

#3. デッドスペースが目立つ

4.5畳の部屋でも当然ながら扉はあるしクローゼットも作ると思います。
そうなるとそれらの開閉に要するスペースが何も配置できないデッドスペースになります。

例えば、扉はおよそ70cmくらいの幅があります。
それが部屋の中に向かって開くとしたら、扉の開閉の問題上、扉から約70cmは何も配置できなくなるのです。

クローゼットの扉も同じです。
折れ戸にしてもクローゼット前の30cmくらいはデッドスペースになるでしょう。
広い部屋ならこのデッドスペースは気にならないかもしれませんが、狭い部屋なのでこれが効いてきます。
4.5畳の部屋は思うように家具を配置できない可能性があるので注意が必要です。

4.5畳にメリットは無いのか?

メリットイメージ

デメリットばかり書きましたが、当然ながら4.5畳の部屋にもメリットはあります。
では次にメリットを挙げてみます。

#1. 熱効率が良い

部屋が小さいので冷暖房の効率がとても良いです。
最近の冷暖房は高機能なのでかなり高価です。
しかし、4.5畳の部屋に使う程度なら一番安いタイプの冷暖房で間に合います。
さらにすぐに部屋が適温になるので電気代が安く済むというメリットがあります。

#2. 子供が居間に降りてくる

4.5畳の部屋を子供部屋にすると子供が居間に降りてくると聞いたことがあります。
部屋が快適過ぎないので子供が快適な場所を求めて居間に来るということです。

家族の仲を保つために会話は欠かせません。
家族団らんの時間を持つために狭い4.5畳の部屋は役に立つということですね。

#3. 子供の集中力が付く?

子供が居間に来ることに通ずるのですが、4.5畳で勉強机が置けないと居間で勉強するようになります。

子供が騒がしい場所で勉強をすると静かな環境じゃなくても集中して勉強ができるようになるという話があります。
大きな子供部屋を与えて静かな環境で勉強をさせるよりもテレビが付いている居間で勉強をした方が良いということです。

4.5畳の部屋だと勉強机が置けないのでどうしても居間で勉強することになりますよね。
そうすると自然とどこでも集中できる子供に育つということです。

#4. 狭い部屋は落ち着く?

これは人により違うかもしれませんが、私の場合は広い部屋よりも狭い部屋の方が落ち着きます。
何かに集中したい時は4.5畳の部屋は役に立ちそうですね。

4.5畳の部屋はこんな使い方ができる

4.5畳の部屋

先に挙げたデメリットとメリットを考慮すると、4.5畳は不便を感じることはあれど部屋としては使えないわけではありません。
最後に使い方を考えてみます。

#1. 書斎

書斎なら広さは充分だと思います。
書斎は一人で集中して仕事や作業をするための部屋です。
そんな部屋は少し狭いくらいの方が落ち着くし集中できそうですよね。

家具も机が一つと小さな本棚くらいがあれば充分ですよね。
これなら4.5畳でも快適な空間が作れそうです。

#2. 子供部屋

個人的には子供部屋としてもオススメしたいです。
ベッドを置くと4.5畳はかなり狭くなりますが、先にも書いたように子供部屋は快適過ぎないくらいがちょうど良いと思います。
家族団らんの時間を作るためにも子供部屋として4.5畳を使うのは個人的には賛成です。

#3. サンルーム

ちょっともったいない使い方かもしれませんが、南側の日が入る場所に4.5畳を配置して洗濯物を干す部屋として使うのも良いと思います。
洗濯物を干すだけなら4.5畳は充分すぎる広さです。
また、布団などを干しても余りある広さだと思います。

4.5畳は使えない部屋では無い

間取りを考えているとどうしても4.5畳という空間ができることがあります。
ただ、その4.5畳を余ったから泣く泣く配置した4.5畳にするか、何かを狙って作った4.5畳にするかはあなたの考え方次第です。

前者だとどうしても使えない部屋になってしまいます。
しかし、後者なら生活を快適にするための空間になり得ます。

間取りの楽しみというのは部屋の大きさを決めるだけでなく、各部屋の機能を考えることにもあると思います。
間取りの都合上、4.5畳が出てきた時は、何に使うと生活がより便利で快適になるかを考えると良い家ができると思いますよ。

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