今回はネット銀行であるじぶん銀行の住宅ローンについて調べてみました。
金利や諸費用、固定金利期間選択型の種類などの特徴から、じぶん銀行の住宅ローンの特徴からどんな人向けの住宅ローンか調べてみます。
【じぶん銀行 住宅ローン】
じぶん銀行はどんな銀行?特徴は?
じぶん銀行は、三菱UFJ銀行とKDDIの出資でできたネット銀行です。
メガバンクと大手携帯会社が手を取ってできた銀行なので信用面は高そうです。
母体が大きい銀行なので、住宅ローンは信用を売りにしていると思いきや実はそうでもありません。
他には無いサービスも大きな特徴になっています。
特徴としては以下のものがあります。
- 低い金利
- 固定金利期間選択の種類が豊富
- がん50%保障団信
- 住宅ローン保証料が0円
- 繰上返済手数料が0円
- 仮審査の結果が早い
- ミックス金利
この中でも特に、
- がん50%保障団信
- 仮審査の結果が早い
- ミックス金利
この3つに注目です。
がんになったらローンが半分になる
じぶん銀行の住宅ローンは「がん50%保障団信」が自動で付いてきます。
これは、がんと診断されたら住宅ローンが半分になる団体信用生命保険(以下、団信)です。
この団信がじぶん銀行の住宅ローンの最大の特徴であり魅力です。
他の銀行の住宅ローンでも、がんや三大疾病に対応した団信はありますが、それらは金利をプラスしないと適用されません。
しかし、じぶん銀行の住宅ローンは、50%保障ではありますが、がんに備えた団信が無条件で付いてくるのです。
仮審査の結果が早い
また、じぶん銀行は仮審査が早いのも特徴です。
即日で返事がくることもあります。
家の購入するときに融資可能額を早く知ることはとても重要です。
理由は、家の購入は早いもの勝ちだからです。
土地でも建売住宅でも、人よりも先に契約しないと購入できません。
そして、購入するには自分がいくら借入できるかを知る必要があります。
良い住宅を見つけた時、それが購入可能な金額かを判断するためにも仮審査の結果はとても大事です。
仮審査が早く終わるということは、それだけ早く購入可能額が分かるということになります。
これは家を買う上ではとても大きなメリットだと思います。
ミックス金利
じぶん銀行にはミックス金利というサービスがあります。
これは変動金利と固定金利をミックスして借入できるサービスです。
例えば、3000万円を借入れするとして、2000万円を変動金利、1000万円を固定金利とすることができるのです。
固定金利で金利上昇のリスク対策をしつつ、低金利である変動金利の恩恵も受けたいという時に役に立ちます。
給与振込先の指定は必要?つなぎ融資はあるの?
給与振込とつなぎ融資について調べてみました。
#1. 給与振込について
借入に際し、給与振込が必要かどうかは仮審査が終わった後の結果通知で分かるそうです。
これは個人単位で条件が変わるということです。
どういう人が給与振込が不要なのかは教えてもらえませんでした。
つなぎ融資について
つなぎ融資の有無を確認したところ、じぶん銀行につなぎ融資はなく、建物が完成して引き渡された後に一括で融資が行われるということでした。
ネット銀行の住宅ローンは、つなぎ融資がないところも多くあります。
つなぎ融資をするには他の銀行か信販会社を利用する必要がありそうです。
じぶん銀行の住宅ローンの個人的な見解
次に調べて感じたことをご紹介します。
ライフプランに合わせた返済ができそう
先にも述べたように、じぶん銀行は固定金利期間選択型の種類が豊富です。
3年、5年、10年くらいが一般的ですが、じぶん銀行は、
2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、35年
と細かく分かれています。
これは、各々のライフプランに合わせた借入ができる面でメリットがあると思います。
がん50%保障団信について
「がん50%保障団信は、本当に得なのか?」
始めはそんなことを思いました。
理由は、金利にがん保障の代金が上乗せされていると思ったからです。
金利に無条件でがん保障が含まれていれば、それが不要だと思っている人にはデメリットでしかありませんからね。
しかし、じぶん銀行の金利は他の銀行と比べても特に高いわけではありません。
もしかしたら金利に保障料が含まれているのかもしれませんが、それを含んでも他の銀行よりも高くない金利なので、お得なサービスと考えても良いと思います。
また、金利をプラスすればがん100%保障であったり、他の疾病に対応した団信の選択肢があるのも良いですね。
50%という微妙な数字が、健康に配慮した団体信用生命保険について考えるきっかけになっている気がします。
そういう意味でもがん50%保障団信は良いと思います。
じぶん銀行の仮審査は厳しそう
ただ、がん50%保障団信があることで、少しデメリットもあるのかなと感じました。
それは仮審査の厳しさです。
これはあくまで私の予測なのですが、じぶん銀行は仮審査は厳しそうな気がします。
その理由は、がん50%保障団信と審査期間の短さです。
50%とはいえ、がん保障が無条件で付いてくるということは、がんになるリスクが高い人は仮審査に通過しないと予想できます。
仮審査の時は、健康状態は特に気にする必要がありそうです。
また、審査期間が最短即日ということは、おそらく機械で審査していると思われます。
返済負担率や勤続年数など、審査の基準に満たなければ融資不可となることも考えられます。
どんな人が利用しやすい住宅ローンなのか?
最後に、じぶん銀行の住宅ローンが誰に向いているか考えてみます。
建売住宅の購入を考えている人
私が思うに、じぶん銀行の住宅ローンは建売住宅向きだと思います。
注文住宅向きではありません。
理由はつなぎ融資が無いことです。
注文住宅では支払いが複数回になるので、やはりつなぎ融資は必要になると思います。
また、土地から買うのであれば土地先行融資も必要です。
それらを考慮すると注文住宅の購入は難しいです。
逆に、建売住宅なら支払いが一回で済むのでじぶん銀行でも対応が可能です。
ただ、建売住宅でも建物代の支払日と融資実行日が違うということもあり得ます。
そういう場合は、つなぎ融資が必要になるのでじぶん銀行の利用は難しくなります。
金利上昇のリスクに備えた借り換えをしたい人
借り換えでも特に金利上昇リスクに備えた借り換えにメリットが大きいと思います。
その理由は、固定金利期間選択型の種類の多さです。
例えば、20年で完済する予定で、金利上昇リスクを避けるために固定金利を検討している場合を考えてみます。
もし10年固定と35年固定しかなければ、10年固定なら10年後の金利の動向が不安に、35年固定なら借入時の金利の高さがデメリットになります。
しかし、20年固定があれば、金利の面の無駄もなく、リスク面の不安もない安心な借入ができます。
また、子供の教育費が高い大学や高校の時期のみ金利上昇リスクを避けたいという場合は、3年や5年などの短期固定金利の選択も検討できます。
短期固定金利は、比較的、金利も低いので、金利とリスク回避の両面でメリットを受けられます。
このように、固定金利期間選択型の種類が多いと、様々な状況に合わせてリスク回避ができます。
じぶん銀行の住宅ローンは、借り換え向きな住宅ローンだと思います。
健康意識の低い方
最後に健康意識が低い方にも向いていると思います。
がん50%保障団信がその理由です。
「金利を高くしてまでがん保障を付けるのはイヤだな…」
と感じているなら、じぶん銀行のがん50%保障団信はメリットがあると思います。
ただ、団信だけを理由に住宅ローンを決めるのは良くないと思うので、付加価値の1つとして考えるべきです。
※ここにご紹介した向き不向きは、あくまで私の考えなので判断は自己責任でお願いします。
返せるローンにすることが大事
じぶん銀行の住宅ローンについて色々書いてみましたがお役に立ちましたでしょうか?
ネット銀行は、ネット上で全ての手続きが終わることもあるため、不安な面は多いかと思います。
しかし、金利が安かったり、良いサービスがついていたりと魅力的な面も多くあります。
もしあなたがネット上の手続きに対して不安を感じるなら、ネット銀行ではなく店舗のある銀行の方が良いでしょう。
しかし、そうでないなら、一番条件の良い住宅ローンを選ぶための選択肢の1つになると思います。
最後に注意点として、金利だけに目を向けて住宅ローンを選ぶのはとても危険です。
金利が安いうちに多額の借入をすると、変動金利なら金利上昇時に返済不能になる恐れもあります。
金利上昇のリスクも考慮して、返せるローンを組むことを心がけてくださいね。
ちなみに、じぶん銀行は、店舗は無いと言えど、電話サポートはあります。
公式サイトに電話番号は掲載されています。
疑問があれば電話で確認してくださいね。
この記事があなたにとって最良の住宅ローンが選べる手助けになってもらえれば幸いです。
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