家の購入、頭金なしでも大丈夫か?

住宅購入費用の考察

頭金なしで家は購入できるのか?
家を購入した経験が無ければ、そんな疑問はありますよね?

「月々6万円、頭金なし」
「頭金なしで購入できる家」

チラシではこんな謳い文句も多いです。
しかし、これは本当なのでしょうか?

頭金なしとは、ローン開始まで1円も払わないということです。
そんな事が実際にできるのか考えてみましょう。


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注文住宅のお金を支払うタイミングとその額は?

頭金がいくら必要かを知る前に、家の購入において、いつ、どのタイミングでお金がかかるのか簡単に知っておきましょう。

注文住宅を購入する時、土地を持っていないのであれば土地と建物を購入する事になりますよね。
その場合、まとまったお金を支払うタイミングは以下の通りになります。

▼土地代▼

  1. 土地の契約時
  2. 土地の名義変更時

▼建物代▼

  1. 購入契約時
  2. 上棟時
  3. 引渡し時

土地代の支払いは2回、建物代は3回に分けて払います。
厳密にはもっと細かい支払いはありますが、大まかにはこの5回が基本です。

仮に土地代を1500万円、建物代を2100万円とした場合、それぞれで支払う額はおよそ以下の通りです。

土地代
仮契約 1割程度(150万円)
本契約 土地代の9割(1350万円)
建物代
購入契約時 1/3(700万円)
上棟時 1/3(700万円)
引渡し時 1/3(700万円)

住宅ローンが実行されるタイミングは?

上を見てもわかる通り、すべてのタイミングで100万円以上の金額を払わないといけません。
かなり貯金がある人でも、全額現金は難しそうですよね。

「住宅ローンがあるでしょ!ローンを組めば大丈夫!」

そう考えましたか?
私も家を購入する前はそう思っていました。
頭金がなくても住宅ローンで払えば大丈夫、そう思っていました。

しかし、世の中そんなに甘くありません。
土地ローンは名義変更後、住宅ローンは建物は引渡し時まで実行されないのです。

つまり、上記で言えば、土地の仮契約、建物の購入契約、上棟時のお金は自前で払わなければいけないということです。

つなぎ融資にもお金がかかる

では、多額の頭金を持っていないと家を買えないのかというと、そうではありません。
銀行には頭金が足りない人のためのローンとして、つなぎ融資をしてくれることもあります。

しかし、つなぎ融資で借りるにしても手数料が必要になります。
また、金利は毎月ではなく、事前に借りる月数を決めて一括で払わなければいけません。

つまり、完全に0円でつなぎ融資ができるわけではないのです。

借りる額にもよりますが10万円くらいは必要になります。
そして、これは頭金から出さないといけないということです。

頭金無しは無理です!

私の経験から言えば、頭金なしで家を購入する事は無理です。
上は注文住宅を例に挙げていますが、建売住宅でも契約時に頭金が必要になると思います。

仮に頭金なしで購入するにしても、つなぎ融資が必要になるので、手数料分の数十万円は手元にないと苦しいです。

頭金なしでも大丈夫というハウスメーカーで家を購入するなら、頭金なしで購入できる理由を聞いてください。
そして、それと同時にお金の支払うタイミングとその金額についても詳しく聞いてください。

家を購入する過程では、お金が無いのにいきなり支払請求される事は多くあります。
頭金がないと、その時点で家の購入を断念する羽目になりかねません。

頭金がない分をつなぎ融資で借りるにしても、期間によっては手数料が高額になります。
それをよく理解した上で購入を検討する必要があります。

頭金はいつ、いくら必要なのか?

では、頭金なしで家を買うのが無理として、頭金はいつ、いくら必要になるのでしょうか?

先ほど、お金の支払いタイミングを書いたのですが、頭金が必要になるタイミングはそれだけではありません。

家の購入の最初の段階で頭金を使い切ってしまったら資金がショートして思わぬ出費に対応できなくなってしまいます。
頭金がどのタイミングでいくら必要なのかを知ることはとても重要です。
ぜひ参考にしてください。

#1.土地の契約金

あなたが土地を購入して家を建てるなら、まず最初に土地の契約金で頭金が必要になります。

土地の契約金は、家を購入するための最初の大きな出費です。
そして、その値段は土地の値段の約1割と言われています。1000万の土地なら100万円ですね。

土地の契約金を払うときはまだ住宅ローンはできません。
つまり、つなぎ融資をしない限り、さっそくこの時点で頭金が必要になってくるのです。

#2.ハウスメーカーの設計費

土地の購入後、ハウスメーカーに設計をお願いすると設計費を請求されることがあります。

設計費は無料ということもありますが、ハウスメーカーもリスクを避けるため、一時的に支払いをしてもらい、後々、建物の値段から設計費を割引するというケースもあります。
その場合、一時的とはいえ現金で大金を支払う必要が出てきます。

先にも述べましたが、住宅ローンの開始タイミングは、土地の名義変更時と、建物の引き渡し時です。
つまり、この時もまだ住宅ローンは使えません。
金額はハウスメーカーによって違いますが、100万円程度を頭金から出す必要が出てきます。

#3.地鎮祭、上棟式の費用

土地を買ったあとは地鎮祭を行い、家を建てる前には上棟式を行います。

地鎮祭や上棟式では神主さんや大工さんに報酬を渡すことになり、これらの費用も無視できません。
個人に支払う報酬額は安いですが、合計すると約10万円ほど必要になることもあります。

もちろんこれも現金で支払う必要があり、住宅ローンも使えないので頭金から支払うことになります。

#4.税金の支払い

そして忘れがちなのが突然やってくるのが不動産取得税の支払いです。
あなたが勉強しているなら知っているかもしれませんが、不動産取得税は控除があるので税額が0円という場合もあります。

しかし、市町村により違いはあるかもしれませんが、一時的に支払いを請求されると考えておいた方がよいでしょう。
税金を支払った後、申請をしたら控除分の金額を返還してくれるという仕組みです。

これも土地の広さと地域により金額が異なりますが、10万以上の請求が突然やってきます。
税金の支払いも住宅ローン開始前に請求が来るので頭金で支払わなければいけません。

住宅購入時の税金の額、支払いタイミングについては以下のページで詳しく書いています。ぜひ参考にしてください。

▼住宅購入時の税金を詳しく知ろう▼

#5.家電や内装費

家電製品やカーテンなどの費用も住宅ローンで払うことができないので頭金で支払うことになります。

住宅ローンに家電代を含めることもできますが、家電やカーテンなどの内装物は住宅ローンが開始される前に購入することになるので現金で支払いをし、住宅ローンで清算する形になります。

これは購入する家電の種類や数によりますが、50万円以上は見積もっておいたほうがいいでしょう。

#6.引っ越し代

最後に引っ越し代も必要になります。
これも時期と配送量により値段は変わりますが10万円以上は必要になるでしょう。

新築の引越しは先に調べておくと得をすることも多くあります。
失敗しないために下記の記事も参考にしてくださいね。

▼新築の引越しで損をしないために▼

合計するといくら必要?

頭金の目安は物件価格の2割から3割と言われていますが人により違いがあるので、家の購入を検討する段階で計算する必要があります。
上に書いた金額をすべて合わせると200万円以上になります。

あなたが今、頭金なしで家の購入を考えているのなら、これらの支払い請求が来た時にどうやって対処するのかを考えておいてください。

つなぎ融資で借りれば良いと安易に考えてしまいがちですが、それはとても危険です。
つなぎ融資は金利や手数料が高いので結果としてトータルコストを増やすことになり、自分の首を絞めることになります。

つなぎ融資については以下に注意点が書いてあるので参考にしてください。

▼つなぎ融資は危険も多い▼
失敗しないためにチェック

頭金がないなら買わないのも一つの選択肢

家が欲しいと思うと、どんな手段を使っても家を買おうと考えてしまいます。
ハウスメーカーも、頭金がなくても家が買える方法を色々と提案してくれるので買える気分になってしまいます。

でも、忘れないで欲しいのは、ハウスメーカーはあなたの幸せを願って家を売ろうとしているわけではありません。
家を売ってしまえば、あなたが将来、住宅ローンで生活が苦しくなってもお構い無しなのです。

あなたが現状、頭金が全く無いのなら、まずは貯めるということも選択肢の一つです。
住宅ローンで破産する人の多くは、お金がないのに無理して家を買っている人たちです。
あなたはそんなことになってはいけませんよ。

頭金が無いなら、まずは貯めて、それから家を買った方が、住宅ローンの月々の支払額を減らすことができ、お金に余裕がある安心した生活が送れます。

お金の心配をしなくてよい生活というのはとても幸せですよね。

頭金がないのに無理して家を買うことが、将来の自分にとってどれだけ危険かということを考えて、失敗のない決断をするようにしてくださいね。

▼お金に不安ならこちらも確認▼

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